飛行機に数多く乗っていると、客同士のいざこざやトラブルを経験した方もいると思う。
自分も何度か経験があるが、中にはベテランCAさんの対応力でトラブルが未然に防げた例もあった。
今日はその体験談を二つ紹介したい。
■賑やかなカップルへの対応
まず一つ目はJALで札幌から羽田に移動した時。
搭乗した便は比較的空いており、自分より後方の席はほとんど空席だった。

隣もいないし、今日はゆったり帰れるなと思っていたところ、出発ギリギリにカップルが駆け込んで来た。
このカップルはお酒が入っているのか大変賑やかで、大声で会話をしながら自分より3列前に座った。
座ると同時に出発準備で忙しいCAさんを捕まえてステッカーが欲しいだの、葉書が欲しいだと言っている。
何となく気にはなったが1時間程度のフライトだし、音楽でも聞いていれば会話も気にならないとスルーしていた。
ところが、後方が空席なのを見つけると、今度は席を移動したいと言い出した。
若手のCAさんは少し渋っていたが、結局は客に押し切られる形で席の変更を了承。
すでにドアがクローズしていたので、早めに移動するよう伝えていた。
問題はここから。
カップルは新たな席を探し始めたのだが、あろうことか自分の真後ろに座って来た。
後方はガラガラなので、数席空ければ皆がゆったり座れる。
にも関わらず、なぜ自分の真後ろなのか。
正直面白くなかったが、こんなことで目くじらを立てるのも大人気ないと、平静を装っていた。
しかし不安は的中し、座席を何度も蹴り上げられて、会話も大声。
持参したお菓子をボリボリ食べて、居酒屋にいるようなノリになっている。
これにはかなりイライラしたが、それでもグッと我慢して平静を装っている.....つもりだった。
ところが奥からベテランCAさんが飛んで来て、カップルに「お客様、後方は空いておりますので、もっと広いお席にどうぞ」と声をかけた。
カップルは「別にここでいいけど」と断りを入れるも、「そう仰らずにどうぞどうぞ」と半ば強引に後方へと移動させた。
その後、ベテランCAさんが自分の席に来て、小声で「申し訳ございませんでした」と声をかけてくれた。
自分は平静を装っていたつもりでも、もしかしたら顔に出ていたのかもしれない。
大きなトラブルに発展しそうな芽を事前に摘み取るあたり、さすがベテランCAさんだと感じた。
■本能のままに咳をぶちまける"咳男"への対応
二つ目は同じくJALでマニラから羽田に移動した時。
自分はJGC会員なので、出発前にラウンジでくつろいでいた。

ラウンジ飯を食べて、食後のコーヒーを飲んでいると、やたらと荷物の多い客が現れた。
この客は風邪をひいているのか、激しく咳き込んでいる。
しかも一度や二度ではなくずっと。
マスクをつけるわけでもなく、口を手で覆うわけでもなく、本能のままダイナミックに咳をしている。
さらに咳き込んだ状態でフード類を取るので、気持ち悪くてお代わりもできない。
最後は同じ空間にいるのさえ耐えられなくなり、早々にラウンジを出てしまった。
問題はここから。
優先搭乗で機内に入り座席でくつろいでいると、例の"咳男"が現れた。
その男はどんどんこちらに近づいてくる。
するとあろうことか自分の真後ろに座った。
オーマイガー。
なんということか。
利用した機種はB789でエコノミーは190席もある。

それだけ数があるにも関わらず、真後ろに"咳男"が来るとは、よほど運がない、いや逆に引きが強いのかもしれない。
機内に入ってからもラウンジと同じように激しく咳き込んでいる。
咳き込むたびに自分の髪の毛がなびく(実際は違うだろうが)ような気がして、周囲に座っているお客さんも怪訝そうな顔をしている。
それでも"咳男"は気にする様子もなく、本能のまま、したいときにしたいだけ、思いっきりダイナミックに咳を飛ばしている。
さすがにキツイので、ハンカチで鼻と口を覆い、できるだけ呼吸しないように過ごしていた。
そのとき、奥からベテランCAさん(制服の上着が白だった)が飛んで来て、"咳男"にマスクを手渡した。
この渡し方が絶妙で、嫌味を全く感じさせない渡し方だった。
さらに周囲のお客にもマスクを配り「よろしければ使ってください」と声をかけるあたり、さすがベテランCAさんだと感じた。
自分の隣に座っていた方はかなりイライラしていたので、ベテランCAさんの対応がなければ、もしかしたら大きなトラブルに発展していたかもしれない。
機内で発生しそうなトラブルをいち早く察知して、その芽を早めに摘む。
これができるのは経験を積んだCAさんだからこそできる技だと思う。
今度飛行機に乗られることがあれば、ベテランCAさんの動きに注目してみてはいかがだろうか。
特に客商売をされている方なら、対応の仕方など色々と学べるかもしれない。
その他にもいろんなトラブルネタを持っているので、機会があればご紹介します。
自分も何度か経験があるが、中にはベテランCAさんの対応力でトラブルが未然に防げた例もあった。
今日はその体験談を二つ紹介したい。
■賑やかなカップルへの対応
まず一つ目はJALで札幌から羽田に移動した時。
搭乗した便は比較的空いており、自分より後方の席はほとんど空席だった。

隣もいないし、今日はゆったり帰れるなと思っていたところ、出発ギリギリにカップルが駆け込んで来た。
このカップルはお酒が入っているのか大変賑やかで、大声で会話をしながら自分より3列前に座った。
座ると同時に出発準備で忙しいCAさんを捕まえてステッカーが欲しいだの、葉書が欲しいだと言っている。
何となく気にはなったが1時間程度のフライトだし、音楽でも聞いていれば会話も気にならないとスルーしていた。
ところが、後方が空席なのを見つけると、今度は席を移動したいと言い出した。
若手のCAさんは少し渋っていたが、結局は客に押し切られる形で席の変更を了承。
すでにドアがクローズしていたので、早めに移動するよう伝えていた。
問題はここから。
カップルは新たな席を探し始めたのだが、あろうことか自分の真後ろに座って来た。
後方はガラガラなので、数席空ければ皆がゆったり座れる。
にも関わらず、なぜ自分の真後ろなのか。
正直面白くなかったが、こんなことで目くじらを立てるのも大人気ないと、平静を装っていた。
しかし不安は的中し、座席を何度も蹴り上げられて、会話も大声。
持参したお菓子をボリボリ食べて、居酒屋にいるようなノリになっている。
これにはかなりイライラしたが、それでもグッと我慢して平静を装っている.....つもりだった。
ところが奥からベテランCAさんが飛んで来て、カップルに「お客様、後方は空いておりますので、もっと広いお席にどうぞ」と声をかけた。
カップルは「別にここでいいけど」と断りを入れるも、「そう仰らずにどうぞどうぞ」と半ば強引に後方へと移動させた。
その後、ベテランCAさんが自分の席に来て、小声で「申し訳ございませんでした」と声をかけてくれた。
自分は平静を装っていたつもりでも、もしかしたら顔に出ていたのかもしれない。
大きなトラブルに発展しそうな芽を事前に摘み取るあたり、さすがベテランCAさんだと感じた。
■本能のままに咳をぶちまける"咳男"への対応
二つ目は同じくJALでマニラから羽田に移動した時。
自分はJGC会員なので、出発前にラウンジでくつろいでいた。

ラウンジ飯を食べて、食後のコーヒーを飲んでいると、やたらと荷物の多い客が現れた。
この客は風邪をひいているのか、激しく咳き込んでいる。
しかも一度や二度ではなくずっと。
マスクをつけるわけでもなく、口を手で覆うわけでもなく、本能のままダイナミックに咳をしている。
さらに咳き込んだ状態でフード類を取るので、気持ち悪くてお代わりもできない。
最後は同じ空間にいるのさえ耐えられなくなり、早々にラウンジを出てしまった。
問題はここから。
優先搭乗で機内に入り座席でくつろいでいると、例の"咳男"が現れた。
その男はどんどんこちらに近づいてくる。
するとあろうことか自分の真後ろに座った。
オーマイガー。
なんということか。
利用した機種はB789でエコノミーは190席もある。

それだけ数があるにも関わらず、真後ろに"咳男"が来るとは、よほど運がない、いや逆に引きが強いのかもしれない。
機内に入ってからもラウンジと同じように激しく咳き込んでいる。
咳き込むたびに自分の髪の毛がなびく(実際は違うだろうが)ような気がして、周囲に座っているお客さんも怪訝そうな顔をしている。
それでも"咳男"は気にする様子もなく、本能のまま、したいときにしたいだけ、思いっきりダイナミックに咳を飛ばしている。
さすがにキツイので、ハンカチで鼻と口を覆い、できるだけ呼吸しないように過ごしていた。
そのとき、奥からベテランCAさん(制服の上着が白だった)が飛んで来て、"咳男"にマスクを手渡した。
この渡し方が絶妙で、嫌味を全く感じさせない渡し方だった。
さらに周囲のお客にもマスクを配り「よろしければ使ってください」と声をかけるあたり、さすがベテランCAさんだと感じた。
自分の隣に座っていた方はかなりイライラしていたので、ベテランCAさんの対応がなければ、もしかしたら大きなトラブルに発展していたかもしれない。
機内で発生しそうなトラブルをいち早く察知して、その芽を早めに摘む。
これができるのは経験を積んだCAさんだからこそできる技だと思う。
今度飛行機に乗られることがあれば、ベテランCAさんの動きに注目してみてはいかがだろうか。
特に客商売をされている方なら、対応の仕方など色々と学べるかもしれない。
その他にもいろんなトラブルネタを持っているので、機会があればご紹介します。
コメント