空腹を満たすためだけに飛行機に乗るという究極の無駄&アホ企画もいよいよ大詰め。

これからエチオピア航空でソウルから成田に移動して、機内食を夕食代わりにする。

朝食→空腹を満たすためだけに飛行機に乗る(朝食編)
昼食→空腹を満たすためだけに飛行機に乗る(昼食編)

エチオピア航空はアフリカ系エアラインながら、以遠権でソウルから成田まで飛ばしており、ANAのマイルで特典航空券が予約できる。

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わざわざアフリカまで行かずしてエチオピア航空に乗れるのは滅多にない機会。

次に乗れるのはいつになるかわからないので、存分にフライトを楽しもうと思っていた。

ところが予約した直後に墜落事故が発生し、楽しむつもりのフライトが一転して緊張のフライトになってしまった。
Wikipedia:エチオピア航空302便墜落事故

一応ANAに相談してみたが、一度予約するとエアラインの変更はできないとのこと。
(→航空会社選びは慎重に。来月エチオピア航空に乗ってきます

仕方ないので腹を決めて乗ることにした。

まずこちらが航空券。

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大変失礼ながらアフリカ系エアラインはどうせ遅延するだろうと思っていたら、意外にも定時で驚いた。

むしろ搭乗時間の締め切りが前倒しされており、少しでも遅れたら乗れないと念を押された。

こちらが成田までお世話になるシート。

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エコノミーは3-4-3の配列で、やや窮屈な印象。
前席とのシート間隔は日本のLCCくらいしかない。

機種はB788の比較的新しい機体にもかかわらず、メンテナンス不足がやたらと目につく。

結露で水滴が落ちるのか、各席の吹き出し口には無造作にティッシュが詰め込まれていた。

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これは見た目も悪いし衛生的ではない。

またテーブルには何かをこぼした跡が残っており、触るとベタベタする。

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こんな汚れは少し拭くだけで綺麗になるのに放置するのが海外っぽい。

さらにシートは痛みが激しく、席によってはメッシュ状の物入れが外れてなくなっているところもあった。

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恐らくメンテナンスもロクにやっていないと思われる。

その他、CAは鉄仮面のように笑顔はなく、イヤホンは豆まきをするように投げて配給。

サービスなんて言葉は存在しないかのような対応だった。

とは言え、この程度は海外ではよくある話し。
いちいち目くじらを立てても仕方がないので、これはこれで面白い体験として流していた。

しかしそんな自分でも耐えられずに悶絶したのが、アフリカの屈強な男達から放たれる強烈なワキガ臭。

風下に座ろうものなら、呼吸困難で死んでしまいそう。

幸運にも窓側3席が独占できたので、エアコンの吹き出し口を最大限開いて、臭いを薄めて急場を凌いだ。

この対処法が取れなければ、マジで気絶していたかもしれない。

そんなこんなで、臭いと格闘している間に水平飛行に入り、お目当ての機内食が始まった。

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メインはチキンとライス、サイドはサラダとパン、デザートはカスタードプリンという内容。

さっそく食べようとチキンにナイフを入れるも、配られたナイフがチープすぎて全然切れない。
例えるなら下敷きで肉を切っているような感覚。

仕方なくチキンにフォークを刺してカブリついたが、あまりの硬さで満足に噛み切れず。
(食べるとミシミシ音がしていた)

結局、人生史上最も硬いチキンとの格闘は、半分以上を残す結果となってしまった。

今回はこんなこともあろうかと、搭乗前にアシアナラウンジでそこそこ食べておいたのが正解だった。

もし食べていなければ、空腹は満たされず、ただ臭いと格闘しただけの残念フライトになるところだった。
危ない。

食後はコーヒーをもらう。

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このコーヒーはお世辞抜きに美味しかった。

その後も順調なフライトが続き、成田には定時より20分ほど早く到着。

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予定よりも一本早い電車で帰ることができた。

今回乗ったエチオピア航空は色々と目につく点も多かったが、手軽にアフリカを感じらる点では面白い。

成田⇆ソウルの以遠区間だけでも搭乗できるので、刺激的なフライトを体験したい方は乗ってみてはいかがだろうか。

ということで、3回に分けてお届けした究極の無駄&アホ企画もこれで終了です。

お付き合い頂き、ありがとうございました。