空港利用を促進するため、利用者に対して助成金を交付している自治体があるのはご存知だろうか?

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地方によっては一日に数便しか就航していない空港もあり、利用者が低迷すると路線が廃止になる可能性がある。

そうなると地元としては死活問題なので、助成金を交付して利用者を増やすのが狙い。

しかしながら、ほとんどの自治体は、助成金の交付対象は地元住民、もしくは地元に在学、在勤している者に限定している。

そのため旅行者は対象外。

空港の利用者を増やすには外から人を呼び込んだ方が得策にも思えるが、今のところは地元の方に限られている。

そんな中、旅行者に対しても助成金を交付する自治体が増えてきた。

それが以下。

自治体名 助成条件 助成額 公式HP
利用空港 宿泊・他
北海道
遠軽町
オホーツク
紋別空港
町内に宿泊すること
往復5,000円
片道2,500円
こちら
北海道
雄武町
オホーツク
紋別空港
町内の宿泊施設、
もしくは友人宅に宿泊すること
往復10,000円
片道5,000円
こちら
北海道
西興部村
オホーツク
紋別空港
ホテル森夢に、
特別プランで宿泊すること
1泊10,000円
2泊20,000円
こちら
山形県 庄内空港
①往復とも庄内空港を利用すること
②復路はANA397便を利用すること
③2名以上同一行程で利用すること
(①〜③はand条件) 
1名あたり5,000円 こちら
山形県
東根市
山形空港 市内に宿泊すること
往復3,000円
片道2,000円
こちら
石川県
珠洲市
能登空港 市内に宿泊すること 宿泊費から2,000円引き こちら
石川県
能登町
能登空港 町内に宿泊すること 宿泊費から2,000円引き こちら
石川県
穴水町
能登空港 町内に宿泊すること
宿泊費から2,000円引き
レンタカー1台2,000円
こちら
島根県
浜田市
萩・石見空港 なし
空港⇆益田駅のタクシー券
益田駅⇆浜田駅のJR乗車券
こちら
佐賀県 佐賀空港
2名以上で佐賀空港発着の
国際線を利用すること
往復4,000円
片道2,000円
(いずれも一人当たり) 
こちら
(2018年7月29日時点)

この中で特に目を引くのが、北海道西興部村の助成制度。
オホーツク紋別空港を利用して村内にあるホテル森夢に泊まると、2泊で2万円も交付される。

これはかなりデカイ。

また島根県浜田市のタクシーとJRの運賃を助成する制度も面白い。

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こちらは空港の利用促進に加えて、観光客を呼び込む目的もあると思う。

いずれの自治体も書類を一枚書いて、利用証明として航空券を添付するだけ。

浜田市に至っては、その場(空港)ですぐに助成してくれるので早くて便利。

夏休みは自治体の助成制度を使って、旅行に出かけてみてはいかがでしょうか。

各自治体とも助成金の枠が定められており、上限に達すると打ち切られる可能性もあるので、早めの利用をオススメします。