株を所有すると、株数に応じて優待を貰えるのはご存知だと思う。

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例えばANAなら100株所有で国内線50%OFF券や、IHGANAホテルの割引券などが貰える。

株主優待は全ての企業が実施しているのかと思いきや、実は上場企業の35%しか設定していない。
言い換えると65%の企業は株を所有しても優待を貰えないことになる。

しかし最近は優待制度を新たに設ける企業が増えている。

2018年5月に株主優待制度の新設を発表した企業数は以下の通り。

新設 拡充 縮小 廃止
17社 12社 7社 3社
※件数はTDnet(開示情報閲覧サービス)で2018/5/1〜5/31に情報開示された企業を集計した。

新設17社に対して、廃止3社なので、14社の純増。

さらに優待の金額を増やしたり、使える範囲を広げたりして、優待を拡充させた企業は12社。
対して、優待を縮小した会社は7社なので、こちらも5社の純増となった。
(一つ一つ手集計したため、多少の数値違いはご容赦ください)

毎月優待を楽しみにしている身としては嬉しい限り。

例えば2018年9月から優待を新設する「一家ダイニングプロジェクト」という会社は100株所有で5,000円の食事券が貰える。

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(リリースはこちら→https://www.release.tdnet.info/inbs/140120180512436437.pdf

これはなかなかデカイ。

同じく2018年9月から優待を新設する「キャピタル・アセット・プランニング」という会社は100株所有で2,500円相当のカタログギフトが貰える。

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(リリースはこちら→https://www.release.tdnet.info/inbs/140120180514436813.pdf

これもなかなか。

その他にも魅力的な優待を新設する企業が多いので、一つ一つ精査して株を買おうと思っている。

株主優待がお得なのはわかった。

でも買った株が下がったら、意味がないのでは?とお感じになった方もいると思う。

確かに株価が大きく下落したら、優待で得た程度のお得は簡単に吹っ飛んでしまう。
お得な優待を手にしても、株価が下がったら本末転倒。

最初から株を買わない方が良かった、なんてことになる。

これを防ぐ方法としてオススメなのがクロス取引。

クロス取引とは同じ株を現物買いと信用売りの両建てで持つ手法。

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現物買いは株価が上がると利益が出る。
信用売りは株価が下がると利益が出る。

株価が100円上がったら、現物は+100円になるが、信用は-100円でプラマイゼロ。
株価が100円下がったら、現物は-100円になるが、信用は+100円でプラマイゼロ。

つまり株価がどちらに転んでも相殺しあって損が出ない。

例えるならシーソーの真ん中に立っているイメージ。

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シーソーの真ん中なら、左右どちらの椅子が下がっても、常に定位置。
沈むことはない。

それでいて株主であることに変わりはないので、優待をもらえることになる。

詳しくは以下の過去記事で紹介しているので参照して欲しい。
(→クロス取引でANAの株主優待を手に入れた。投じた費用はわずか685円

クロス取引を使えば年5%程度の価値を生み出すことも可能。

株主優待を設定する企業は増えているので、皆さんもクロス取引でお得に優待を手にしてみてはいかがでしょうか。

オススメです。