フィリピンの永住権と言ってもその種類は様々で、リタイアメントビザや投資ビザ、結婚ビザなど14種類ほどある。

もちろんビザ毎に取得条件が異なり、維持費も違う。

自分が取得しているのはクオータビザと言って、フィリピンの中では最も扱いやすいビザになる。

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クオータビザは何かに投資する必要もなければ、どこかの機関に属する必要もない。

年に一度のアニュアルレポートと5年に一度ACR-Icard(外国人登録証)の更新さえ忘れなければ、何もすることがないほど自由度が高い。
(アニュアルレポートの詳細はこちら→2017年アニュアルレポート提出

しかもアニュアルレポートは310ペソ(日本円で約800円)の費用と数時間の手続きで終わる。

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つまり1年に一度だけビザのことを思い出せば、あとは放ったらかしでも維持できるスペシャルイージーなビザになる。

そう言う意味でネタにする話題がほとんどなく、取り上げる機会も減ってしまった。

永住権を取ると一体どんなメリットがあるのか?
ビザの維持が容易云々よりも、多分これが一番知りたい部分だと思う。

自分なりに感じたことをいくつか挙げさせて頂く。

①ビジネスチャンスが広がる。
フィリピンは経済成長著しく、人口も増えている。
しかも若年層ほど人口が多いピラミッド型なので、どこに行っても若者ばかり。

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消費も旺盛で活気があるためビジネスとして面白い。

ビザがあれば滞在日数を気にする必要がないので、幅広い動きができる。

②ペソ建で預金ができる。
日本は当然に円預金。
これはこれで維持するとして、ペソ建もあると為替レート次第では有利なこともある。

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二つの通貨を操作できるのは優位。

③外国人向けのお得チケットや航空券を購入できる
海外に永住権を持っているとANA Experience JapanやJAL explorerなど、外国人向けのお得チケットが購入できる。

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日本国内も安価で移動できるので大きなメリットとなる。

以前はジャパンレールパスや近鉄レールパスなど、国内の鉄道会社でもお得チケットが購入できたが、こちらは廃止された。

一方で取得前に想像していたことと現実が違ったこともある。

よくフィリピンは物価が安いので、少ない年金でも裕福な生活が送れると言う話を聞かないだろうか?

これはあくまでも日本よりクオリティーを落とした場合の話し。
日本と同等レベルの品質やサービスを求めると、日本よりはるかに高額になる。

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マクドナルドに行けば100円でハンバーガーを食べられたり、コンビニに行けば100円で美味しいコーヒーが飲めたり、病気になれば3割負担で診てもらえたり、宅配便は時間通り運んでくれたりと日本は安価で高品質な商品やサービスがたくさんある。

これをイメージしたまま移住すると、多くの場合うまくいかないと思う。

荷物を約束の時間より大幅に遅れて持ってきたり、エアコンの修理を頼んでも何週間も待たされたり、お店で何度注文しても忘れられたり、そう言ういい加減さを許容できる人であれば恐らく楽しい。

フィリピンはあまりイメージが良くないかもですが、最近はボニファシオやグリーンベルトなど綺麗で洗練された都市も増えている。

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また渋滞が当たり前だった空港周辺は高速道路が整備されて都心までの時間が短縮されるなど、マイナスポイントも徐々にではあるが改善されてきた。

もしよろしければ皆さんも一度足をお運びください。