ビジネスクラスはシートが広いし、受けられるサービスも良いのでエコノミーより値段が高いのはわかる。

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とは言え片道3~4時間程度の近距離路線でも往復15万くらいするので、いくらなんでも高すぎやしないか?と感じておられる方も多いと思う。

例えばANAの東京⇔シンガポールはエコノミーが67,550円に対して、ビジネスは237,510円。
なんと約3.51倍の差がある。
(日本発2017/10/6の場合)

別にビジネスに乗ったからと言って早く着く訳でもないし、こんなに差があるならエコノミーで十分と考えてしまう。

念のため他の路線の価格差を整理してみるとこんな感じ。

行き先 エコノミー ビジネス 差率
台北 62,620 132,580 2.12
マニラ 53,990 154,990 2.87
シンガポール 67,550 237,510 3.52
クアラルンプール 65,800 236,800 3.60
デリー 79,360 461,260 5.81
バンクーバー 121,670 474,510 3.90
メキシコシティ 156,640 495,600 3.16
ミュンヘン 180,620 709,980 3.93
※行き2017年10月6日、帰り2017年10月9日のANA最安料金

価格差が最も大きい路線で5.81倍、低い路線でも2.12倍の差があった。
平均は3.61。

もしかしたらもっと価格差が大きい路線があるのかもしれないが、適当に思いつきで調べたらこういう結果だった。

これを見るとやっぱりビジネスは高いなーと感じる。
(エコノミーが安すぎるとも言える)

一方、特典航空券に必要なマイル数は以下の通り。

行き先 エコノミー ビジネス 差率
台北 20,000 40,000 2.00
マニラ 20,000 40,000 2.00
シンガポール 35,000 60,000 1.71
クアラルンプール 35,000 60,000 1.71
デリー 35,000 60,000 1.71
バンクーバー 50,000 85,000 1.70
メキシコシティ 50,000 85,000 1.70
ミュンヘン 55,000 90,000 1.64
※いずれもレギュラーシーズンの必要マイル数

最も差が大きい路線でも2倍。
ヨーロッパ路線は1.64倍しか差がない。

韓国やハワイも含めた路線全体の差を確認すると平均1.78倍だった。

つまり有償でビジネスに乗るとエコノミーの3.61倍もするのに、マイルを使う場合は2倍以下で乗れることになる。

この数値からも特典航空券はビジネスに乗った方がお得と言うことがわかる。

もちろんこれをお得と捉えるかは人それぞれで、中には回数を多く行きたいのでエコノミーの方が良いという方もいると思う。

ただマイルの価値という視点で考えると、ビジネスで使った方がお得なのは間違いない。

それならファーストクラスに乗ったらもっとお得なのか?ということになるが、 ファーストは運行されている路線が限られている上に、席数も少ないので予約がなかなか難しい。

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2017年8月時点でファーストの設定がある路線は以下の通り。

ANAファーストクラス運行路線 必要マイル数
羽田・成田  ⇄  サンフランシスコ 150,000
ロサンゼルス
シカゴ
ニューヨーク
ワシントンD.C.
ヒューストン
ロンドン 165,000
フランクフルト
シンガポール 105,000
(レギュラーシーズンの必要マイル数)

マイルを貯めても使えないなら1円の価値も生まないので自分ならやっぱりビジネスを選んでしまう。

ビジネスならANAの提携航空会社含めてほぼ全ての国際線に設定があるので使い勝手も良い。

これから特典航空券の発券を予定されている方はビジネスクラスにされてみてはいかがでしょうか。

マイルが全然たまらないという方は以下もご参照ください。
年間21万マイル貯める手法を解説